プロジェクトからのご案内 未来につなぐ あなたの気持ち
実施概要各種資料ご案内Q&A
継続について 進捗状況 シンポジウム 研究について 試料配布について
プレスリリース 番組・記事の紹介 リンク集 当サイトへのリンク

基調講演「オーダーメイド医療とバイオバンク」

拡大画像 ただいまご紹介にあずかりました中村です。先ほど麦島先生から紹介がありましたように、30万人の患者さんの協力を得て、DNA、血清バンクを作るとともに、それを応用して新たな医療を展開していきたいと考えています。このような大掛かりなプロジェクトを進めていくためには、一般の方の理解というものは欠く事ができませんので、我々が何を考えているのか、どのように研究を進めていこうとしているかを皆さんにお示しすることが重要だと考えこのような場を設けました。このプロジェクトは、このスライドにありますように文部科学省のリーディングプロジェクトとしまして今年度から発足しました。これは正式な名前ではありませんが、我々は分かりやすく我々の目指しているゴールを示すために、略して「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」と称しています。これから30分ほどかけて、このゴールがどこにあるのか、また、非常に重要である個人情報の管理に関してどのような点に配慮しながら進めようとしているのかをご紹介します。
拡大画像 このプロジェクトの正式名称は、「個人の遺伝情報に応じた医療の実現プロジェクト」で、その略称は「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」です。このプロジェクトのゴールは、1つは、病気の詳しい原因を解明することです。今、原因がわかったようでわかっていない病気がたくさんありますし、また、全く治療法が見つからないような病気もたくさんあります。患者さんに協力いただいて病気の根本的な解明をめざすというのが1つのゴールですし、当然ながらこれを通して新しい診断法や治療法の開発を産学連携で進めていきたいと考えています。昨今「ゲノム創薬」という言葉が良く使われますが、ゲノムの配列を調べているだけで薬ができているわけではありません。当然のことながら、根本的な原因を見つけ、そのエビデンスにもとづいたかたちでの新しい薬の開発、あるいは診断法の開発が進むわけであり、このプロジェクトは、その基盤を作りだしていくためにも極めて重要です。3つ目として、本日のメインテーマでありますオーダーメイド医療があります。この中身に関しては後ほど詳しくご紹介します。4つ目に、これはまだ近い未来というわけではなく、かなり先になるかもしれませんが、我々がいったいどのような病気にかかりやすいのかということを知ることによって、個人個人がもっと自分の健康に責任をもつという時代がやってきて、病気の予防あるいは病気の重症化を防ぐために遺伝子の情報がより広く使われるようになると考えています。
拡大画像 プロジェクトの内容を簡単に説明します。我々が最も重要だと考えているのは、一般社会の方に研究内容と、そこから生み出される成果に対して十分理解を得ることだと思っています。30万人という数字は非常に大きな数字でありまして、その数字を考えると皆さんのどこかで血のつながっている方に協力をしていただくということになると考えられます。したがいまして、どのように研究をすすめていくか、あるいは成果をどのような形で社会に還元しようと考えているのか、あるいは個人情報に対してどういう配慮をしているのかということを皆さんに十分に理解していただく必要があると考えています。
当然のことながら、全くわけもわからず血液を提供していただくわけにはいきませんので、患者さんにこの研究の趣旨をちゃんと説明する必要があります。十分に説明したうえで合意をとるインフォームド・コンセント(用語解説>)の様々な手続きに関しましても、講習会などを設けて専任のかたをトレーニングし、その方を通じて、十分に研究を理解していただいた上で30万人の患者さんのDNA、血清試料を収集し、それをバイオバンクジャパンというかたちで医学の研究に応用していただくことを考えています。先ほどから、繰り返し申し上げておりますように、プロジェクトを進める上で我々が配慮しないといけない重要なことのひとつは、個人情報を厳正に管理することです。最終的なゴールとしては、遺伝子の解析あるいはタンパクの解析を進めることによって、それらを臨床のデータベースと比較することによって、病気の原因や薬の効果、副作用に関わる遺伝子やタンパクを明らかにし、新しい治療薬の開発、あるいは新しい診断法の開発につなげ、個人個人の患者さんにより適した治療法を提供するような情報の基盤作りに励みたいと考えております。

1 2 3 4 5 6 7 次ページへ>>

 
戻る

 
オーダーメイド医療実現化プロジェクト事務局
All rights reserved. Copyright (C) 2005 BioBankJapan