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最後に責任者として申し上げておきたいことがあります。これは、プロジェクト全体の意志ではなく、私個人の考えであることを断った上で紹介させていただきます。このような遺伝子の違いを研究していくゴールとして、私は光の部分だけをこれまで申し上げてきました。病気の原因が解明されて、それを通して薬が開発される。あるいは、病気のリスクを判定して、それが予防につながる。あるいは、その遺伝子の情報を利用することによって、薬を効率的に使用し、副作用を回避することができるというような光の部分だけを申し上げました。ところが、皆さんご存知のように、遺伝子情報利用については、我が国では様々な形で問題が存在しています。その影の部分として考えられる問題として、社会保険に対して遺伝子の情報が使われて社会保険に入るのが不利になる可能性もありますし、遺伝子の情報によって様々な差別が起こりうる可能性があります。多くの方たちは、影の部分だけをとらえて、遺伝子研究そのものがけしからんとおっしゃいますが、私個人としましては、そうではなくて、我々がつとめるべきことは、光をいかに大きくして、いかに影を小さくすることではないかと考えております。 |