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開会の辞
一人ひとりの人間には、薬に対する相性があります。よく効く人、効かない人。副作用のある人、ない人。これまでの医療は、薬剤投与の際に患者の個性による効果の違いが予測できない「レディメイド医療」でした。これに対してこれからの医療は、薬を投与する際に個々の方の状態を詳しく把握して、事前にその効果や副作用の危険度を判定した上で、薬の種類や量を決めてゆく、個々の患者さんに対して、より効果的で、より安全な医療を提供できるようになっていかねばなりません。
私達は、オーダーメイドで身体に合わせて洋服を作るように、患者さんの個性に応じた薬剤の使い方や使い分けができるような、オーダーメイド医療が21世紀の医療として重要だと考えています。
この度、文部科学省のリーディングプロジェクトとして、このようなオーダーメイド医療を実施するための基盤整備として、日本人30万人分の遺伝子をデータベース化するプロジェクトがスタートすることとなりました。
血液から取り出した遺伝子の個人差(SNP)を解析することで、薬剤の有効な使い方や副作用の有無、さらに従来原因不明、治療法のないと言われている難病の原因究明と新薬開発に途を開くことが可能となります。言うまでもなく、このようなプロジェクトの成果は、一部の研究者のためのものではありません。広くすべての国民にとって貴重な資産となるものです。
私達は、このプロジェクトのもつ多くの可能性を多くの皆様にお示しするとともに幅広いご協力を得られますことを願って、このシンポジウムを企画いたしました。

「オーダーメイド医療を考える」シンポジウム実行委員会
委員長 日本大学教授 麦島秀雄
副委員長 順天堂大学教授 伊藤澄信
 
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オーダーメイド医療実現化プロジェクト事務局
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