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司会プロフィール(2003年10月現在、敬称略)
沢田孝雄
読売新聞西部本社 編集局次長

司会のことば
「オーダーメイド医療」という言葉を初めて耳にした時、「いったいどんなものだろうか」と興味を持った。患者の体質は一人ひとり違うのだから、それに合わせた医療を用意すべきだ、という考え方を聞いた時には新鮮な驚きを覚えた。
というのも私の場合、医療行為というものに対しては「治療してもらう」という受け身の気持ちが強かったためだ。薬の効果、それには個人差がある。だが、それを「体質の差」、予見できないもの、あるいは、運と言い換えてもよいが、そうした非科学的な気持ちで済ませてしまっていた。
しかし、遺伝子データを蓄積し科学的に解析すれば実現への道筋はあるというのだ。そこまでやれるトップレベルの研究が我が国で進んでいることは浅学にして正直知らなかった。
だが、それを実現するには30万人から血液の提供を受けなければならない。納得行く説明をして、究極の個人情報である遺伝子情報を分析するためにプライバシー保護策にも万全の態勢を組まなければならない。先端科学と地道な努力の共同作業ともいえる。
世の中には、「遺伝子情報」というキーワードには、素人の視点からはやや警戒の気分があるのも事実だ。遺伝子操作、遺伝子組み換え食品などの言葉にマイナスイメージを感じる人も少なくないと思う。
今回のシンポジウムでは、そうした部分も含め、医学の素人である私でも分かる視点で、話を進め、多くの方々が「オーダーメイド医療」に興味を持っていただく入り口になればと願っている。
 
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