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この薬は一部の患者にはこのような形で非常に劇的な効果を示し、10人に3人の肺癌患者さんはがんのサイズが半分以下に小さくなると報告されています。ところが、ここにおられる方はご存知かもしれませんけども、この薬を1,000人に投与すると、確かに300人には効果がありますけども、10人は命に関わるような強い副作用を示して亡くなります。このような状況で、「この薬の販売をやめてしまえ」と言うと、この薬が効いた患者さんから薬をもぎとってしまうことになります。しかし、このまま放置すると、副作用で亡くなる患者さんが増え続けるということになってしまいます。
今までの医療では、このようなものに対して答えを出すことができなかったわけです。先程言いましたように、遺伝暗号の違いを調べることによって、副作用を予測するということができるかもしれないというデータをお見せしました。では、効く、効かないというのは見極められないのでしょうか?実は、可能かもしれないことを最近明らかにしつつあります。それも、やはり、ゲノム研究を通していろんな情報を得、また新しい技術を利用して、それぞれの患者さんのがんの性質の違いを、次の図のように視覚化して見るということができるようになったからです。 |