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シンポジストプロフィール(2003年11月現在、敬称略)
宮田満
日経BP社先端技術情報センター長

1977年 東京大学理学部植物学教室卒業、東京大学理学系大学院修士課程入学
1979年   東京大学理学系大学院植物学修士課程修了、日本経済新聞社入社、日経メディカル編集部を経て
1981年   日経バイオテク創刊に携わる
1985年   日経バイオテク編集長に就任
1996年   インターネットでBiotechnology Japan創刊とDoctor's Net創刊
1996年   医療局ニューズレター取材センター長兼マルチメディア局インターネット事業推進室編集部部長
1996年   医療局ニュースセンター長
1997年   BTJ/HEADLINENEWS創刊(E-MAIL NEWS)
1997年   インターネット局編集部部長兼務(99年3月まで)
1998年   医療向けニュースサイトMed Japan創刊
2000月   バイオセンター長
2001年   慶應大学先端生命科学研究所客員教授
2002年   医療局次長兼務
2003年   先端技術情報センター長、Biotechnology Japan編集長

シンポジウム要旨 「患者本位の医療と新しい製薬産業の調和をめざして」
バイオテクノロジーの革命的な発展が、新しい患者本位の医療、「オーダーメイド医療」と誕生させつつある。
これが実現すれば、副作用の危険を低下させ、より安全な患者本位の医療を提供することができるばかりではない。
現在、国際競争の焦点となっているバイオ産業においても大きなインパクトを与える可能性があるの。
「オーダーメイド医療」を実現化する研究の途中で、リウマチや糖尿病など幅広い疾病で、次々と病気のメカニズム解明の手がかりが、明らかになりつつある。疾病のメカニズムの解明は、新しい医薬品のスクリーニングの標的を発見し、今まで治療法のなかった病気に有効でより安全な新薬を開発することに直結する。今月の初め、米国食品医薬品局は新薬を申請する場合に、患者の遺伝的多様性の解析データを提出するガイダンス案を発表、「オーダーメイド医療」の実用化に一歩踏み出した。膨大の医療情報とDNAデータを個人情報を保護しながら、安全に処理する情報システムの開発も必要である。
また、病態を詳細に判定できる診断薬や疾病の危険性を推定するマーカーの研究は、新しい診断薬市場を開くばかりでなく、将来は、自らの体質を認識することにより、食生活や運動などライフスタイルを最適化し、疾患になることを防ぐ、健康産業の開花をも誘導すると考えられる。
患者本位の医療を実現と、新薬や診断薬、そして情報システムの産業化は鏡の裏表である。しかし、産業化のためには社会の受容が大前提であることを忘れてはならない。そのために、情報の公開と社会への説明責任を果たし、医学やバイオ関係者以外にも、法律、社会学、生命倫理学など幅広い社会の知恵が導入され、公明なルール作りが行われなくてはならない。
 
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