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日本では生物学をきっちりと教えないので、唐突にこういう話が出てくると難しいかもしれませんが、30億の遺伝暗号文字の中に3万箇所から4万個所ぐらい遺伝子という単位が存在しています。遺伝子は何をしているかというと、タンパク質という物質を作る情報を担っています。でんぷんを食べたときに分解するアミラーゼとか、ホルモンとか、私たちの体を作っている多くの物質がタンパク質なのですが、タンパク質を作る情報を持っているのが遺伝子という単位です。
一つの遺伝子から数種類のタンパク質が作られると考えられていて、体内全体では10万から20万種類のタンパク質があると考えられております。この遺伝子には、どんなタンパク質をいつ、どこで(たとえば肝臓や心臓)、どのくらいの量作るのか、という情報などが刻まれているのですが、このような情報に関してはまだまだわかっていない部分が多いのです。個人個人で遺伝暗号が違いますし、ストレスがかかったときに多様なストレス反応がおこるように、環境的な要因などによっても遺伝子の働きは違ってきます。つまり私たちが親から子へ受け継ぐ遺伝暗号の違いと、置かれているさまざまな環境によって、遺伝子が作り出すタンパク質の性質や量が違ってくるのです。このタンパク質の種類や量の違いが病気のおこりやすさにつながったり、持って生まれた体質の違いなどにつながってきます。 |