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基調講演「ひとりひとりの体質に応じたオーダーメイド医療とバイオバンクジャパン」

   
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当然ながらその過程で個人情報を厳正に管理するということは非常に重要でありまして、これからその中身を紹介いたします。
   
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このプロジェクトは非常に多くの方に協力していただく必要がありますので、患者さんに説明する専任のメディカル・コーディネーターを養成しています。これまで5回の講習会を開催しています。1回の講習会は2日間から、長い場合4日間のコースで私たちが何を目指しているかを理解していただくとともに、患者さんに協力を得る際の重要な点を強調して教えております。
患者さんに協力を求める際には、患者さんの自由意志に任せ、決して強制しないようにということを繰り返し申し上げておりますし、患者さんに何か不安があって嫌な場合、協力したくない場合は、断っても絶対に不利益を受けないということをにこやかにお話しくださいということも、何回も繰り返してメディカル・コーディネーターの方にお伝えしています。もう一つは個人情報の管理を厳重にするという観点から、解析結果がわかっても直接個人には遺伝子の解析結果はお知らせしません、それを了解の上で一方的にドネイションしてください、次の世代のために貢献してくださいという説明をかならずして同意を得ることも重要点です。一旦同意したあとでも途中で不安になったり嫌になった場合には同意を撤回することは患者さんの自由なので、快く受け容れてくださいということもお願いしております。
   
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これが実際の講習会の場面でありまして、左上は臨床情報などを入力するコンピュータシステムの実習場面です。右下は患者さんにインフォームド・コンセントをどういうふうに取るかということを教育するロールプレイで、これを何時間もかけて、患者さんの役をしたり、説明する役をしたり、オブザーバーになったりしながら、模擬練習を通してここはこうしたほうがいい、というような教育をしております。メディカル・コーディネーターは看護師さんであったり薬剤師さんであったり、すでに医学の知識を持っておられる方がほとんどです。
   
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実際のプロジェクト業務では、メディカル・コーディネーターの方に30分ぐらいかけて患者さんに説明していただき、協力するという意志を表明していただいた方から、血液を採ります。その血液は個人情報がわからないように匿名化し、どこの誰のものかわからないようにした上で病院の外に出て行き、血清、あるいはDNAとしてバイオバンクジャパンに集められます。ここで保管され、研究機関に提供されることになります。
当然ながら、いい薬やいい診断法を開発するには企業の協力は不可欠ですので、企業から妥当な申し入れがあれば厳格に匿名化した上で試料を提供するということを考えております。
   
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個人情報保護に対する注意点をいくつか紹介しますと、コンピュータに入力する際に指紋照合を行なっております。このICカードには、コンピュータを使われる方個人個人の指紋情報を入れておきます。 各人がコンピュータを使いたいというときは指紋認証装置に指を置き、その指紋とカードの中の指紋が一致した場合だけにコンピュータが開けるという仕組みになっています。このため、誰かが勝手にコンピュータをのぞいて情報を盗っていくということは絶対にできないようになっております。
   
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万が一コンピュータが盗まれて、どこか外でプロがデータを取ろうとしても指紋がマッチしないまま無理にアクセスしようとするとコンピュータの記録全部が破壊されるようになっており、徹底して個人情報の保護に努めております。
   
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