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基調講演「ひとりひとりの体質に応じたオーダーメイド医療とバイオバンクジャパン」

   
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このような対立の構図で非常に不幸を広げた例を一つご紹介します。先ほどのイレッサの問題で、メディアはこれが効くということは過小報道し、副作用が出るということを過大に報道しました。その結果、薬をのむのが怖いので避けたり、あるいはのんでいたけれど怖いから止めた、という患者さんがたくさんおられます。
この図に示すようにイレッサの有効率と副作用のおこる率から考えると、私は薬の副作用で亡くなった方より、報道があまりに偏重したために薬を使えず亡くなった患者さん、あるいは命を短くした患者さんのほうが多いと思っております。
ものごとには必ず光と影の部分があります。われわれは光を大きくしていく努力が必要で、そのためには事実を正確に比較してお互い批判し合いながら物事を進めていくということが非常に重要であると思います。 誤った見方のために患者さんの命を短くするという、間違ったことが行われてはならないという一例として問題提起したいと思います。
   
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私たちは、やはり患者さんと協力しながら物事を進めていく必要があります。私たちが今願っているのは、同じ病気で苦しんでいる方、あるいは同じ病気にかかるかもしれないわれわれの子孫のために、われわれがなし得る最大限のことをしたいという事です。これは患者さんと私たちが対立するのではなくて、私たちが協力し合うことによって初めてできることであります。みなさんに私たちが目指していることを理解していただき、私たちも批判は批判として受け止めながら改善して、次世代のためにこのプロジェクトを生かしていくことが、現在生きている私たちの責務だと思っています。プロジェクトの主旨を理解していただきご協力賜りたいことを最後にお願いし、私の話を終わりたいと思います。
どうもご静聴ありがとうございました。

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