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シンポジストプロフィール(2004年3月現在、敬称略) |
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松原光男
名古屋徳洲会総合病院心臓血管外科術後の会代表
【略歴】
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シンポジウム要旨 |
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あれは4年前の正月のことでした。突然胸の苦しみがあり、急性心筋梗塞と診断され、心臓カテーテル治療を受けました。さらに一週間後ですが、突然の息苦しさで再入院し、その後ショック状態となりました。息ができないほどの苦しさと意識が遠のく状態のまま緊急手術になりました。後で、急性僧帽弁閉鎖不全で人工弁置換の緊急手術を行ったことを知りました。血圧が50まで低下し生死をさまよい黄泉の国より無事戻ってきた次第です。主治医およびスタッフの献身的なお力の賜物と感謝しています。
今では元気になり多数の術後の会の方と、日常生活の話題に花を咲かせています。 ところで、私たちの世代は日本の経済高度成長期で自分の健康を顧みることなく仕事に熱中して、案外健康には自信があると思っている人が多いのではないでしょうか。しかし定年後、歳を重ねてふと気が付いたら生活習慣病に悩まされ生死をさまよったのは、私だけではないはずです。
現在、生活習慣病というのは、患者自身の食生活や生活環境などにより起るもので、言ってみれば患者自身の生活習慣の健康評価ともいえます。健康は自分自身で守るのだと言い聞かせております。しかし、生活習慣病にも遺伝的要素が関与していることを教えていただき、リスクを予知できれば毎日の生活での注意点も把握できると、とても心強く感じられました。
昨今、テレビなどで多くの健康番組が放映され情報があまりにも多く、どれを信じればいいのか混乱と不安の元となっていると私は危惧もしています。私は医療関係者のご教示を受けながら、そのような情報を整理して患者が独自の工夫と努力をすることが必要ではないかと思っています。現に人工弁を使用している私は、特に血栓防止に留意して生活を心がけております。今回、このプロジェクトにひとりの患者として参加させていただき、私自身の病歴や近親者の病因を再確認するよい機会を得ました。生活習慣病も遺伝子が関わっているのであれば、早期により具体的に多くの病気を予防できるかもしれません。
長期間の生活習慣で徐々に発病する、こういった病気にこそ効果は甚大だと思います。さらに患者自身も病気に対して積極的に予防する動機が持てると思います。ご存知のように心臓血管外科の手術ともなると、膨大な医療費もかかります。心臓病の予防は、大いに医療費の節約にもつながるものと考えます。さらに、遺伝子情報は、われわれの子孫にまで脈々と続くものですから、愛すべきわが子やわが孫たちの病気の治療や予防にも期待がもてるのではないかと夢が膨らみます。どうか遺伝子研究がますます発展し、ゲノム医療がもっとわれわれにとって役に立ち身近なものとなりますよう祈っております。 |
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