プロジェクトに関するQ&A

プロジェクトへの参加・協力について

Q. 誰でも協力できますか?
A. 約40種類の病気について詳しく研究するために、このプロジェクトの協力医療機関を受診されている患者さんに協力を呼びかけています。

【対象となる病気】

・悪性腫瘍 ・関節リウマチ ・尿路結石
肺がん ・骨粗しょう症 ・ネフローゼ症候群
肺がん ・骨粗しょう症 ・ネフローゼ症候群
食道がん ・閉塞性動脈硬化症(ASO) ・過敏性症候群(薬疹)
胃がん ・狭心症 ・ケロイド
大腸がん ・心筋梗塞 ・アトピー性皮膚炎
肝がん ・心筋症 -・花粉症
膵がん ・心不全 ・ぜんそく
胆嚢・胆管がん ・不整脈 ・結核
前立腺がん ・脳血管障害 ・間質性肺炎・肺線維症
乳がん 脳梗塞 ・肺気腫(COPD)
子宮がん 脳動脈瘤 -・白内障
卵巣がん ・慢性肝疾患 ・緑内障
造血器腫瘍 B型・C型慢性肝炎 ・熱性けいれん
・バセドウ病 肝硬変 ・てんかん
・高脂血症 ・子宮筋腫 ・歯周病
・糖尿病 ・子宮内膜症 ・筋萎縮性側索硬化症(ALS)
 
  
Q. プロジェクトの対象疾患にははいっていないのですが、私が受診している病気も対象に加えられないでしょうか?
A. 根本原因がわかっていない病気はまだまだ多く、できるかぎり研究の対象とする疾患を増やしたいのですが、研究のための人的・経済的資源や一定期間内に集められる症例数などによりおのずと限界があることをご理解ください。
今対象としている疾患の研究で成果が出れば、それが評価されて予算的にももっと大きな支援が得られて、規模を広げることが可能になると思います。そのためにも現時点で決められた疾患について、患者さんの役に立つ成果をできるだけ早く出すべく全力で取り組んでいます。
 
  
Q. 私は「てんかん」治療を受けている者です。この度、このプロジェクトの事を知りました。日本においてもやっと始まったか……というのが実感で、ヒトゲノム計画が新聞紙上を賑わせて久しく、ゲノムという言葉が身近に思われる日々です。
何故自分のカルテを持参するだけではダメなのかを知りたくて今回質問を送りました。自分の治療機関がプロジェクトに参加していないのならば、自分から出向く……。自分の情報は自分の物……。確かにインフォームド・コンセントが重要なのは理解できますが、私の場合治療を受けて20年。薬は一生飲まなければならないと思いますが、私よりも若い子には僕の苦しみを少しでも失くしてあげてください。
より、早く、根本的な治療薬の開発を希求して……。自分の血液が役に立つのならば病院間のしがらみにとらわれないで下さい。よろしくお願いします。
A. お申し出に心からのお礼を申し上げます。申し訳ございませんが、現在の取り決めにおいては、献血と臨床情報の提供は原則として協力医療機関で受診なさっている方以外からはお受けできません。しかしながら、ご指摘いただきましたように多くの方々にご協力いただければそれだけ早く研究を進めることができ、オーダーメイド医療を実現できる日も早くなりますので、より多くの方にご協力いただける仕組みづくりには今後とも引き続き取り組んでまいります。どうかご理解下さい。
 
  
Q. 協力するのに年齢や性別の制限はないのですか?
A. 年齢や、性別に制限はありません。
 
  
Q. どこの病院で実施しているのですか?
A. 岩手医科大学、公益財団法人がん研究会、大阪府立成人病センター、東京都立老人医療センター、日本大学、順天堂大学、日本医科大学、医療法人徳洲会で実施しています。
協力医療機関一覧
 
  
Q. 協力病院以外で現在治療を受けていますが、本プロジェクトの意義に感銘しプロジェクトに参加したいと考えています。参加方法を教えてください。
A. せっかくのご厚意ですが、インフォームドコンセントを充実させるため、また、個人情報の保護に万全を期すため、現在は、献血と臨床情報の提供は原則として協力医療機関で受診なさっている方にだけお願いしています。しかしながら、多くの方々にご協力いただければそれだけ早く研究を進めることができ、オーダーメイド医療を実現できる日も早くなりますので、より多くの方にご協力いただける仕組みづくりには今後とも引き続き取り組んでまいります。
 
  
Q. どのような手順で協力するのですか?
A. メディカルコーディネーターが、患者さんにプロジェクトの内容を説明し、十分に理解していただいた上で、文書にもとづく同意を取得した後に、参加していただきます。参加に同意いただいた患者さんからは、血液を提供していただくと共に、診療情報を利用させていただきます。また、可能であれば、その後、年に1 回の採血をお願いします。血液採取が難しい小児などでは、口のゆすぎ液や爪などでも結構です。
 
  
Q. 面倒な検査などはありますか?
A. 検査はありません。14cc採血するだけです。いろいろな状況によって14cc採血できない場合は、無理のかからない範囲で採血させていただきます。また、その後、年に1回の採血では7ccの採血量となります。血液採取が難しい小児などでは、口のゆすぎ液や爪などでも結構です。
 
  
Q. 採取された血液は具体的にどのように使われるのですか?
A. 個人情報を匿名化した上で、血液サンプルから血清の分離とDNAの精製が行われ、東京大学医科学研究所のバイオバンク内に管理・保管されます。次に、理化学研究所などの研究機関でSNPという遺伝子多型の解析研究を行います。バイオバンクは、日本の医学研究を支えるという機能ももっています。そのため、研究内容が適正であれば、公的な研究機関や企業に対しても研究資材を提供し、病気の原因解明や薬・診断法の開発がより早く進むよう努めたいと考えています。
 
  
Q. 採血以外の方法はないのですか?
A. 基本的にありません。血液を用いてDNAをとる方法は確立した方法であり、多くのDNAを純度よく収集することができるからです。ただし、小さいお子さまなどの場合には、口のゆすぎ液や爪などでも構いません。
 
  
Q. 血液以外に、どのような情報を提供するのですか?
A. 患者さんの病気の状態を詳しく知るために、検査結果や、飲んでいる薬の情報などの診療記録を研究に使わせていただきます。しかし、患者さんを特定することにつながる氏名、生年月日、住所、電話番号などの個人情報は、医療機関内で厳重に保管・管理し、外部に漏洩しないよう万全をきたします。
 
  
Q. 個人情報はどのように管理しているのですか?
A. 個人情報は暗号化され、指紋が一致しないと作動しない厳重なシステムのコンピュータによって守られています。また、このコンピュータは、不正なアクセスがあった場合は、すべての記録が自動的に消去される仕組みになっています。診療機関の診療記録は、個人識別情報(どこのだれという情報)を切り離して、匿名化番号と臨床情報だけが全体的な臨床情報データベースとして保管され、これが(個人識別ができない形で)研究に利用されます。血清やDNAが病院の外に出る時は、個人を識別できるような情報は全く使わずに、匿名化暗号がつきます。したがって、病院の外には、いっさい、どこのだれであるかがわかる情報は出ない仕組みになっています。研究機関から依頼があり試料を提供する場合には、もう一度番号を組替えて暗号化システムを複雑にし、どこのだれの遺伝暗号がどのようになっているかがわからないような仕組みにしています。
 
  
Q. 万一、個人情報が漏洩した場合にはどう対処するのでしょうか?
A. 本研究では、厳格な個人情報・プライバシーの保護を行っており、組織的な犯罪以外の漏洩はないと考えています。万一漏洩した場合には、法律に委ねるしかありません。もし個人情報の保護の方法で不安を感じられ、納得いただけないようでしたら、参加をお断りいただいて結構です。参加をお断りされても、病院で不利益を受けることは決してありません。
 
  
Q. 協力を断った場合はどうなりますか?
A. 協力を自由に断る権利があります。また、断ったことによって不利益を受けるようなことは決してありません。
 
  
Q. 協力した場合、副作用を起こしやすいとわかったら知らせてくれるのですか?
A. 個人の遺伝子の情報を徹底的に保護するために、遺伝子の情報と個人を特定できる情報が容易につながらない仕組みを作っています。プライバシー保護を優先していますので、申し訳ありませんが、何か医療上有用な情報がわかっても直接あなたにお知らせすることができませんのでご了解ください。患者さんには、同じ病気で苦しんでいる方、あるいは、将来同じ病気にかかるかもしれない我々の孫、子のためにドネーション(見返りなき提供)という形で協力していただきたいと考えています。
 
  
Q. メディカルコーディネーターになるにはどうしたらいいですか?
A. 本プロジェクトのメディカルコーディネーターは、プロジェクト協力機関の職員から任命しており、一般的な資格制度ではありません。
 
  

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