試料配布の概要
オーダーメイド医療実現化プロジェクトでは、約20万人の患者さんに同意を得てご提供頂いた試料を、我が国におけるオーダーメイド医療の実現に資する研究を実施する民間を含めた研究機関に、審査を経た上で配布しています。ここでは、試料配布を希望される機関の皆様に向けて、配布対象と配布の手順について、ご説明いたします。
対象となる配布先
我が国におけるオーダーメイド医療に資する研究を実施する研究機関および企業
※ 国内に法人を所有する機関が配布された試料を国内で使用する場合に限ります。
配布する試料の種類
DNA・血清
※ サンプルあたりDNAは5μg(50μl)、血清は一本(350μl~1000μl)が単位となります。
試料選択の方法
臨床情報を用いて試料を絞り込みます。
対象疾患
47疾患を対象にしております。
※バイオバンクのサンプルは、対照群としての利用をお断りしています。
臨床情報
配布後の解析に必要な臨床情報を選択していただきます。(項目数は応相談)
試料配布の手順
1.調査依頼書をご提出ください。保有数確認をします。
※バイオバンクの保有数までしか申請できません。保有数調査に1ヶ月程度かかります。
2.試料等配布審査会での審査を行います。
試料等配布審査会にご出席いただき、研究内容、試料の使用目的などをご説明ください。(質疑応答を含めて、30分以内)
*遠方などで参加できない場合は、テレビ会議などを検討しています。
3.試料等配布審査会より承認を受けましたら、東京大学とMTA(有体物配布契約)を締結していただきます。
試料配布後の権利
研究機関へは試料の使用のみを認めます。一方、配布された試料の使用により生じた知的財産権については、全て研究機関に帰属するものとし、東京大学や本プロジェクトに関わる機関は一切の権利を主張しません。
試料配布の料金
試料配布の経費として御支払いいただきます。金額は以下の通りです。
(1) 公的研究機関:5,250円
(2) 民間企業 10,500円
※ 公的研究機関でも共同研究先に民間企業がある場合は、(2)が適用されます。