(6)試料配布に関するよくあるご質問

試料配布に関するよくあるご質問

試料配布に関していただいた質問の一部を、Q&Aにまとめたものです。

Q. DNAや血清に付随して提供される臨床情報は何ですか。対象疾患ごとに具体的にお答え下さい。
A. 試料配布の依頼時に研究機関から数項目の選択条件を提示していただき、それに基づいて試料を選択し、配布します。臨床情報は一切開示しませんので、個別の試料ごとに付随される臨床情報はございません。
 
  
Q. DNAあるいは血清と共に遺伝子解析データが配布されることはありますか。
A. タイピング解析を行った生データは配布しません。(なお、タイピング解析データは、東京大学医科学研究所でのみ、臨床情報と照合し相関解析を行います。この相関解析の結果を用いて、共同研究を行うことはあります。)
 
  
Q. 試料配布の料金は、プロジェクト外部の公的研究機関は5,250円、民間企業は10,500円とされていますが、これは、どういう単位に対しての金額ですか。また、徴収した試料配布の料金は、何に用いられるのですか。
A. 1サンプルあたり(DNAでは5μg、血清では1本(約1cc))の消費税込みの単価です。また、徴収した料金は、試料を配布する際にかかる実費相当額としていただきます。(東京大学への収入となりますが、配布にかかる経費として東京大学で使用します。)
 
  
Q. 試料を用いた研究の倫理的問題については、どこが、どのように検討するのですか。
A. 試料を用いた研究についての倫理的妥当性は、「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する指針」に基づき、研究を行う機関の倫理審査委員会の審査に委ねております。ただし、プロジェクトとしては、倫理的妥当性について議論されたかを確認するために、MTAの契約を行う際に、倫理審査委員会の承認通知の写しの提出を義務付けています。
 
  
Q. 「試料配布に関する取扱い要項」によれば、配布を受けた研究機関は「研究後すみやかに、配布された試料の残存分を全て処分するものとする」としていますが、研究終了後も、廃棄せずに配布試料や臨床情報を目的外使用する可能性はないですか。それをどのように防止するのですか。
A. MTAの契約締結は、法人である東京大学が行います。この契約の条項には、目的外使用の禁止、研究機関終了後の試料の処分およびその実地調査などについて明文化されており、契約条項に反した際には、法的措置を行うこともあります。
 
  
 

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