プログラムの目的

プログラムの目的

 オーダーメイド医療の実現プログラムの目的は、病気の詳しい原因を解明することを通して新しい薬や治療法を開発していき、遺伝子の特徴が合うか合わないかを調べて副作用を回避するような「薬の使い分け」や「治療の最適化」といった、「オーダーメイド医療」を実現することです。2013年にはじまった第3期では、薬の副作用についての研究の結果を医療の現場に反映し、治療法そして予防法へ応用していくことを目指します。

 第3期では、第1期と第2期の10年間で積み上げてきたものをさらに発展させていくため、2つの研究を同時に行っています。まずひとつめが、第1期・第2期で患者さんにご提供いただいたデータをより確かなものにするために、患者さんの健康状態を追跡調査していきます。そして2つ目に、38疾患を対象に、新たに10万人の患者さんからDNAや生活習慣の情報、カルテ情報などをご提供いただき、病気のかかりやすさや薬の効きやすさ、そして副作用の出やすさに関連する遺伝子を発見していく研究を進めていきます。また、連携する医療機関を拡大するとともに、収集する資料の種類を増やし、さらに多様な研究活動に対応できるバイオバンクの構築を開始しました。

 オーダーメイド医療の開発により、個人に最適な医療を実践し、病気を適切に診断して治療することは、病気の重症化の回避にもつながり、医療レベルが向上することが期待されます。これらによって、病気で働けない時間が短縮されることも期待でき、重症化によって、働けなくなることも避けうると考えられます。当然ながら、これらは社会福祉費の節減につながります。また、副作用を抑えるために費やされる医療費は節減されます。オーダーメイド医療を実践するための遺伝子多型の検査費はかかりますが、社会全体としての医療費は効率化されます。良い医療を提供することは、生活の質の向上、労働力の確保にもつながってくるのです。

 将来的には、同じような目標をもつ国内の他の研究プロジェクトと連携し、ご協力くださったみなさまのためにも、一日も早く医療に役立てていくことを目的としています。

※日本で独自に研究を進める意味については、こちらのQ&Aをご覧ください。

 

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