バイオバンク通信第15号 3/3

バイオバンク通信

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福島県立磐城高等学校の特別講義が行われました

 8月8日(木)に福島県立磐城高等学校の生徒さん13名をお迎えし、特別講義を行いました。谷川千津さん(東京大学助教)から「SNP研究について」、武藤香織さん(東京大学教授)から「バイオバンク・ジャパンについて」の講義後に、バイオバンク・ジャパン(東京大学医科学研究所内)のDNA倉庫と血清倉庫の見学がありました。生徒さんたちは4℃で温度管理されたDNA倉庫の涼しさに驚きながらも真剣に説明を聴いていました。見学の後には公共政策研究分野に移動し、ヒト試料を利用する研究の倫理的な諸課題についてグループ討論が行われ、活発な議論がされました。

DNA倉庫で説明を受ける生徒さんたち
DNA倉庫で説明を受ける生徒さんたち
武藤香織さんの講義を聴く生徒さんたち
武藤香織さんの講義を聴く生徒さんたち

世界各国からバイオバンク・ジャパンに見学に来ています

 バイオバンク・ジャパンには、日本のみならず世界各国の王室・政府関係者、研究機関、民間企業、患者団体、学生など、幅広背景をもつ方々が関心をもち、見学に来ました。

2013年8月現在、日本国内では69名、海外からは18ヵ国から28名

武藤香織さんの講義を聴く生徒さんたち
迷路

編集後記

 プロジェクト開始当初、MCであった私はゲノムの説明に苦慮し、オーダーメイド医療の実現は10年、20年先と言っていたものでした。それでも全国20万人もの患者さんが見返りのないことを承知でご協力くださいました。それは未来の医療への期待の現れでもあります。皆さんの期待に沿うように、ヒトゲノム解析研究は急速に発展し、多くの研究成果が公表され、臨床研究に至ったものもあります。開始から10年DNAも日常的に聞く言葉となってきました。オーダーメイド医療も近い将来、身近なものになっていくのでしょう。

バイオバンク通信 Vol.15
オーダーメイド医療実現化プロジェクト事務局
〒108-8639 東京都港区白金台4-6-1
東京大学医科学研究所内
電話・ファックス(03)5449-5122

バイオバンク通信は、ご協力頂いた皆様に感謝を込めて、研究の状況をお知らせするために発行しております。
編集人:神原容子・永井亜貴子・洪賢秀・武藤香織(東京大学医科学研究所公共政策研究分野)
デザイン:塩田浩章 イラスト:藤綱希美江(株式会社東京ヒュッテ)
印刷:瑞穂印刷株式会社
発行日:2013年10月

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