バイオバンク通信第16号 1/2

バイオバンク通信

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研究成果のご紹介

オーダーメイド医療の実現プログラムの研究成果として発表された論文(研究成果)の数が、235本を越えました。(2013年12月末時点)
これまでの研究によって、病気や薬剤との関係が新たに明らかとなった遺伝子は、280個に上ります。
皆様のご協力をさらに多くの成果に結び付けるべく、今日も頑張って研究を進めています!

2013/4
疾患に関係する遺伝子の研究
C型肝炎ウイルスキャリアから肝臓の線維化やがんの発生に関係する遺伝子を明らかにしました!

C型肝炎ウイルスキャリアの患者さんの遺伝子を解析した結果、MHC(主要組織適合遺伝子複合体)という領域にある免疫応答に関わる複数の遺伝子が、肝臓の線維化やがんの発生に関係していることが明らかになりました。今回の発見は、C型肝炎ウイルスキャリアの患者さんの、予後予測に役立つものと考えられます。
■ 2013年4月Journal of Hepatology誌、2013年5月PLoS One誌

2013/10
疾患に関係する遺伝子の研究
乳がんと関係する遺伝子について、日本で最大の遺伝子解析研究を実施しました!

乳がんの患者さんと、健康な方の遺伝子を比較して分析しました。その結果、日本人集団での乳がんに関係する遺伝子のタイプが明らかとなりました。乳がんになりやすい遺伝子のタイプを多く持っている人と、少なくもっている人を比べた結果、多く持っている人が約2.2倍乳がんになるリスクが高いことがわかりました。
■ 2013年10月 PLoS One誌

2014/2
疾患に関係する遺伝子の研究/治療薬の新しい見つけ方を開発
関節リウマチに関係する遺伝子の研究によって、遺伝子から新しい治療薬を見つける方法が見出されました!

アメリカ、イギリス、カナダ、スウェーデンなどの世界の多くの研究機関との国際共同研究です。バイオバンク・ジャパンを含め、欧米人とアジア人を合わせて、10万人以上の遺伝子データを解析しました。その結果、関節リウマチの発症に関係する、101箇所の遺伝子領域がわかりました。見つかった遺伝子の多くは、現在、関節リウマチの治療に使われている薬と関係していましたが、「CDK4/6阻害剤」のように現在、乳がんなどに対して開発された薬が関節リウマチの遺伝子と関係があることが分かりました。今後は、関節リウマチの治療薬として適応できるか、更なる研究が期待されます。
■ 2014年2月 Nature誌

2014/2
副作用に関係する遺伝子の研究
乳がんにおける化学療法後の脱毛と関係のある遺伝子を明らかにしました!

化学療法の副作用の一つである脱毛は、特に女性患者さんにとって重要な問題ですが、これまで予防や治療があまり進んでいませんでした。この研究では、乳がん患者さんで、化学療法後に脱毛が生じた方と、生じなかった方の遺伝子を比較しました。日本人において化学療法による脱毛について、初めてゲノムワイド関連解析(GWAS)を実施した初めての研究です。その結果、脱毛と関連する遺伝子領域が発見されました。脱毛が発生する仕組みの解明や、予防・治療に一歩近づく成果です。
■ 2013年9月 Breast Cancer Research誌

2014/6
疾患に関係する遺伝子の研究
日本人を含む東アジア人における、大腸がんと関係がある新しい遺伝子領域を明らかにしました!

バイオバンク・ジャパンを含む東アジアの大腸がん患者さん約15,000名と、健康な約32,000名の方の遺伝子を比較し分析しました。その結果、大腸がんに関係する新たな6つの遺伝子を発見しました。さらに、これら東アジア人の結果をヨーロッパ人と比べたところ、大腸がんと関係する遺伝子の種類には大きな違いがあることがわかりました。この研究は、東アジア人を対象とする大腸がんの遺伝子研究としては最大のものです。
■ 2014年6月 Nature Genetics誌

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