バイオバンク通信第19号 1/4

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BBJ第1コホートの臨床情報を分析した論文が発表されました!

 オーダーメイド医療の実現プログラム」は、第1期(2003~2007年度)にオーダーメイド医療を実現するための基盤整備を目的として、12協力医療機関65施設において47疾患で通院中の患者さん約20万人のDNA・血清試料や臨床情報を収集し、バイオバンク・ジャパン(BBJ)を構築しました。第2期(2008~2012年度)は、第1期の研究参加者の血清・臨床情報・予後情報を継続して収集し、第3期(2013~2017年度)は、第2期までに収集された約20万人の試料と情報の利活用をさらにすすめるとともに、新たに38疾患で通院中の患者さんに研究参加を募りました。2013年に、「臨床情報研究グループ」が立ち上げられ、BBJに集積された臨床情報をさらに解析することになりました。同グループは、東京大学医科学研究所・理化学研究所・九州大学・北海道大学・山梨大学の研究者で構成され、次のような目的で研究を行っています。

BBJ登録者の全体像や
それぞれの
病気ごとの臨床像を
明らかにする
追跡調査から得られた
予後に関する情報と
登録初年度の臨床情報を
合わせて解析し、
病気が治ったり進行したり
する原因について調べる
臨床情報の
データベースの精度を
上げて、よりよい
研究ができるようにする

BBJに集められた試料(DNA・血清)を使った研究では、現在までに約300本の論文が国際的な科学雑誌に掲載されました。しかし、BBJにご協力いただいた研究参加者の全体的な特徴や病気ごとの特徴について、臨床情報を分析した論文が発表されたのは、今回が初めてです。

臨床情報研究グループによって今回発表された論文

(掲載雑誌名:Journal of Epidemiology Volume 27, Issue 3, Supplement,2017年3月発行 )

BBJの研究デザインや第1コホート全体に関する論文

BBJの研究デザインと特徴について
47疾患20万人の参加者の臨床情報の横断分析について
32疾患の参加者の追跡データの概要について

がんに関する論文

BBJの食道がん・胃がん患者の人口学的特徴・生活習慣と生存率
BBJの大腸がん患者の特徴と予後
BBJの肝臓がん患者の特徴と予後
BBJの肺がん患者の特徴と予後
BBJの女性乳がん患者の特徴と予後
BBJの前立腺がん患者の臨床的特徴と組織病理学的特徴

循環器疾患に関する論文

BBJの心血管疾患患者における死亡予測リスクモデル

代謝性疾患に関する論文

BBJの併存疾患を有する脂質異常症患者のコレステロール値
BBJの脂質異常症患者におけるスタチンの利用と全死因死亡率・がん死亡率
BBJの1型糖尿病・2型糖尿病患者における血清グルコース・コレステロール・血圧レベル
BBJの2型糖尿病患者における大血管疾患、慢性腎臓病、がんおよび喫煙習慣のある患者の生存率

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