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2025.8.20
イベントニュース
バイオバンク・ジャパン「夏休み体験学習会」を8月9日(土)に開催しました。本イベントは、小学5年生~中学3年生を対象に、バイオバンクという研究基盤の周知や、遺伝やDNAについての学びの場を提供することを目的として企画しました。
イベント当日には、25名(児童13名、保護者12名)が参加し、森崎 隆幸 事務局長によるバイオバンクとDNAについてのレクチャーの後、DNA保管庫・血清保管庫とシークエンス技術開発分野の研究室を見学しました。
施設見学の後は、NPO法人「くらしとバイオプラザ21」による、身近な材料を使ったDNA抽出実験を行いました。
遺伝の話は中学3年以降で学ぶ事柄なのでかみ砕いた話でしたが、子どもたちはDNAは生き物で共通なこと、人間とバナナでも60%は同じことに驚き、興味をもったようです。施設見学では液体窒素の大型試料保管庫に興味を示し、シークエンス技術開発分野の研究室見学では多くの最新研究機器について谷川准教授と大学院生の説明を熱心に聞いていました。実験教室では台所洗剤、塩、アルコールといった身近な材料と食材を使い、2人一組で、バナナ、ブロッコリー、トウモロコシ、鶏ひき肉をそれぞれ使って、DNAなどがもやっと白く浮き上がってくる様子を観察しました。子どもたちは、研究室で使うピペットマンを使う実験操作の体験も興味深かったようです。この体験は学校での夏休み課題報告にも使われたかも知れませんし、見まもる保護者の方も興味がつきなかったようでした。こうして、バイオバンク・ジャパンならびに医科学研究所の社会との接点強化につながるイベントとなりました。
イベントにご協力いただいたバイオバンク・ジャパンならびにシークエンス技術開発分野研究室のスタッフ、また、実験企画に協力いただいた「くらしとバイオプラザ21」の皆様に御礼申し上げます。