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2021.10.26
ニュースプレスリリース共同研究
日本国内で20万人以上の研究参加者の試料・情報を保有するバイオバンク・ジャパン(以下BBJ)とナイチンゲールヘルスジャパン株式会社(ナイチンゲールヘルス公開株式会社(以下ナイチンゲール社:本社フィンランド)の日本支社、以下NHJ)は、日本人の疾患リスクを明らかにし、個別化医療と疾患予防を目指す研究を実施することになりました。本共同研究では、2020年11月より、NHJの解析施設にてBBJが保有する血清検体を用いたパイロット解析を行い、解析方法等の検証を終えています。現在は本解析を進めており、すでに1万件の解析を実施しています。
本共同研究では、BBJから提供される最大65万の血清検体を対象に大規模メタボローム解析(代謝物質のすべて(メタボローム)を対象とした、代謝物の種類や濃度の網羅的な解析)をNHJが実施します。NHJで解析された血液のバイオマーカー情報がBBJに提供され、様々な研究に利活用される事で医学研究の発展につながることが期待されます。一度の解析で個々の血清検体について250種類のバイオマーカーが測定されます。この解析研究により、さまざまな疾患おいて、日本人の食習慣、生活習慣、そして遺伝的背景の影響が、世界の他の地域と比べて異なっているかどうかなど、これまでに明らかになっていなかった側面を解明できると考えられます。すでに、この研究成果により、NHJがこれまでに欧米人でのデータを元に構築した疾患リスク予測方法が日本人でも当てはまることを明らかにしています。
BBJとNHJは、本共同研究の長期的継続により、個別化医療と疾患予防に向けた成果をさらに発展させていきたいと考えています。
詳細についてはプレスリリース本文(PDF)をご参照ください。