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2024.12.23
ニュースプレスリリース
バイオバンク・ジャパン(BBJ)の試料・情報を利用した研究の成果論文が国際科学誌 Journal of Thoracic Oncologyに掲載されました。
国立がん研究センター 研究所ゲノム生物学研究分野 白石航也ユニット長ら共同研究グループは、日本を含めたアジアで、EGFR遺伝子の変異を原因として発生する肺腺がんが、非喫煙者に多く発生することに着目し、東アジア系の非喫煙女性の肺腺がん患者998人(内訳:EGFR遺伝子に変異あり518 / 変異なし480)と、対照群4,452人について、肺腺がんのリスクに関連するポリジェニックリスクスコア(PRS)とEGFR遺伝子の変異の関係を調べました。その結果、EGFR遺伝子に変異のある肺腺がんはPRSと強く関連しており、EGFR遺伝子に変異のない肺腺がんと比べて、より強く遺伝子多型の影響を受けて発症する(オッズ比 8.63)ことが明らかになりました。本研究成果は、非喫煙者の肺腺がんの予防および早期発見に役立つと期待されます。
詳細については、原著論文やプレスリリース記事をご確認ください。
Polygenic risk score and lung adenocarcinoma risk among never-smokers by EGFR mutation status-a brief report
J Thorac Oncol. 2024 Nov 22:S1556-0864(24)02482-1
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00310.html